10振動の手巻メカニカルムーブメントを搭載したドレスウオッチSLGW003
岩手の自然と調和したダイヤル
「グランドセイコー雫石 スタジオ」と同じ岩手県にある平庭高原には、約400ヘクタールという広大な面積に、荘厳な白樺林が自生しています。SLGW003のダイヤルは、明るい場所に向かってすらりと伸びる白樺の、凹凸が不規則に連なる樹皮の美しさを、精緻な型打模様で表現しました。
「エボリューション9スタイル」を反映したケースや時分針、細長いインデックスはすべて、エレガントなデザインに一新されています。
「エボリューション9スタイル」によって洗練されたドレスウオッチ
SLGW003は、エボリューション9 コレクションならではのデザイン文法である「エボリューション9スタイル」に則ったドレスウオッチとして、インデックスやベゼル、ラグの幅をすっきりと細くするなどデザインを一新し、洗練された手巻ドレスウオッチにふさわしい繊細で優美なモデルに仕上げました。
ケースの厚さは、9.95mmという薄型に仕上げ、その中でエボリューション9 コレクションならではの快適な装着性を実現するため、重心を低くしています。
ケースの素材は、通常のチタンと同様の軽さを持ちながら、標準的なステンレススチールよりも約2倍硬く、傷がつきにくい「ブリリアントハードチタン」を採用しています。通常のチタンよりも白くて美しい素材であり、熟練の研磨師がザラツ研磨を駆使して磨き上げることによって、グランドセイコーのドレスウオッチにふさわしい上質な輝きを放ちます。
美しいシースルーバック仕様の裏ぶた
巻き上げ時に動力ぜんまいが逆回転するのを防ぐ部品である「こはぜ」の形は、盛岡市の鳥であり、メカニカルウオッチが作られる「グランドセイコースタジオ 雫石」の敷地内でもその姿が見られる「セキレイ」に着想を得ています。
りゅうずを巻き上げる際に、香箱に取り付けられた角穴車と「こはぜ」が嚙み合い機能する動きは、まるでセキレイが啄(ついば)んでいるかのようです。
SLGW003の裏ぶたはシースルーバック仕様で、特徴的な「こはぜ」の動きとともに、製造地の岩手県に位置する美しい雫石川の流れを表現したムーブメントのストライプ模様が、目を楽しませます。
匠の技と先進技術を結集したムーブメント「キャリバー9SA4」
SLGW003には、手巻メカニカルムーブメント、キャリバー9SA4が搭載されています。
安定した精度につながる毎秒10振動という高い振動数と、最大80時間もの長い持続時間を実現しており、2020年に発表した革新的な自動巻ムーブメント、キャリバー9SA5をベースに、毎日、共に時を刻む究極の手巻ムーブメントを目指して生み出されました。
巻き上げ時の心地よい感触と音を実現するため 、「こはぜ」と「こはぜばね」構造を再設計。更に、巻上の負担を減らすため手巻の輪列を見直し、ベースとなったキャリバー9SA5に比べ巻上回数を約15%削減した状態で、同等の巻上効果を得ることが可能になりました。